米プロスポーツ選手の自宅で連続窃盗、チリ国籍の7人を起訴
(CNN) 全米各地でプロスポーツ選手の自宅を狙った窃盗を繰り返していたとして、チリ国籍の7人が起訴されたことが分かった。
18日に公開された連邦裁判所への起訴状によると、被告らは昨年10月から12月にかけ、米プロフットボールNFLやプロバスケットボールNBAの選手が試合に出場しているタイミングで自宅に侵入し、被害総額200万ドル(約3億円)の盗みを繰り返した。
被告は22~38歳で、南米の窃盗団のメンバーとされる。有罪となれば、それぞれ最大で禁錮10年の刑を科される。
起訴手続きの書類には、男性4人が時計のコレクションを並べ、宝飾品や現金約150万ドルが入っているとされる金庫とともにポーズを取った自撮り写真も含まれていた。
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一部加工が施された窃盗犯らの写真。腕時計のコレクションや金庫とポーズを取っている/US Attorney’s Office, Middle District of Florida
写真はウィスコンシン州ミルウォーキーでNBAミルウォーキー・バックスの試合があった日、同チームのボビー・ポーティス選手の自宅で撮影されたという。
連邦当局は最近、プロスポーツ選手らに向け、国際犯罪集団による巧妙な窃盗事件が増えていると注意を呼び掛けていた。
連邦捜査局(FBI)によれば、犯罪集団は事前に周辺を偵察したり、公開情報やSNSから標的となる人物の生活パターンを探り、貴重品の置き場を調べたりするという。
NFLも昨年11月、選手たちに対して試合当日が狙われるようだと警告し、宅配員や庭師、ジョギング中の通行人を装って綿密な下見をする集団もあると指摘していた。