米アップル、価格を抑えた「iPhone 16e」発表
(CNN) 米アップルは19日、スマートフォン「iPhone 16」の価格を抑えた新モデル「iPhone 16e」を発表した。自社設計の通信モデムをiPhoneとして初めて搭載。独自の人工知能(AI)機能「アップルインテリジェンス」を搭載したiPhoneの中では最も低価格となる。
米国での販売価格は599ドル(約9万円)。今月28日に発売する。
アップルは低価格スマートフォン市場でもAI市場でも、グーグルやサムスンとの競争が激化している。
iPhone 16eの発表は、2016年にデビューした低価格モデル「iPhone SE」からの転換を意味する。市場調査会社によれば、24年12月の米国でのiPhone販売に占めるiPhoneのシェアはわずか5%だった。
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米アップルが19日に発表したiPhone 16e /Apple
iPhone 16eはSEに比べて価格は高くても、アップルの最近のiPhoneに近い感覚を求めるユーザーにとって魅力は大きいかもしれない。iPhone SEは、従来型のホームボタンと指紋センサーを前面に搭載した最後のiPhoneだった。
iPhone 16eに搭載された新しい5Gモデムについてアップルは、「iPhone史上最も電力効率に優れたモデム」と形容。新モデムは半導体大手インテルのスマートフォンモデム事業を19年に買収後、5年あまりを経て登場した。
iPhone SEと違ってiPhone 16eはiPhone 16と共通点が多く、同じ6.1インチ画面や顔認識機能のFace ID、4800万画素カメラ、ショートカットを設定できるアクションボタンなどを搭載する。一方、カメラのレンズはiPhone 16より少なく、カメラを手早く使用できるカメラコントロールボタンもない。