サウジ訪問のゼレンスキー氏、ムハンマド皇太子と「非常に良い会談」 大統領顧問
(CNN) サウジアラビアを訪問中のウクライナのゼレンスキー大統領が10日、サウジのムハンマド皇太子と「非常に良い会談」を行ったことが分かった。ゼレンスキー氏の顧問を務めるドミトロ・リトビン氏が明らかにした。
会談の詳細はまだ公表されていない。
ウクライナ代表団と米当局者の間で11日にロシアとの戦争を巡る重要協議が行われるのを前に、ゼレンスキー大統領はサウジ入りしている。ゼレンスキー氏は会談に同席しないものの、和平が会談の「共通の目標」になるとの認識を示している。
サウジの港湾都市ジッダでは同日、ルビオ米国務長官とムハンマド皇太子も会談を行った。会談の記録によると、ルビオ氏はムハンマド氏が「ウクライナ戦争の解決と恒久和平実現の一助となる交渉に再び米国を招いてくれたこと」に謝意を示したという。

ルビオ米国務長官とムハンマド皇太子が会談を行った=10日、サウジアラビア・ジッダ/Saul Loeb/AFP/Getty Images
11日に予定される米ウクライナ間の重要協議に先立ち、ルビオ氏とムハンマド氏はジッダで2時間以上にわたって会談。ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)も同席した。ルビオ、ウォルツ両氏は3週間前にも、ロシアとの交渉を前にサウジの首都リヤドでムハンマド氏と面会していた。
今回の会談では「イエメン情勢や、イエメンの反政府武装組織フーシのテロリストが及ぼす航行への脅威」について議論し、シリア情勢やパレスチナ自治区ガザ地区の再建も議論に上ったという。