ウクライナ戦争めぐる米ロ協議、サウジで始まる
(CNN) 米国のルビオ国務長官やロシアのラブロフ外相を含む米ロの当局者は18日、サウジアラビアの首都リヤドでウクライナでの戦争終結に向けた最初の協議を開始した。ウクライナと同国を支持する欧州諸国はこの協議に加わっていない。
リヤドでの協議に出席する他の米国当局者には、国家安全保障担当大統領補佐官のマイク・ウォルツ氏と中東担当特使のスティーブ・ウィトコフ氏が含まれる。ロシア側からは、大統領補佐官のユーリー・ウシャコフ氏や、最近の米国人囚人釈放の合意で舞台裏で重要な役割を果たした政府系ファンドのキリル・ドミトリエフ氏など、トップレベルの政治、諜報(ちょうほう)、経済関係者が出席する。
ラブロフ氏は協議について、二つの「大国」の関係における「異常な時期」を終わらせることを目指すと述べた。今回の協議がトランプ米大統領とプーチン・ロシア大統領による将来的な会談に向けた基礎を築く可能性もある。
極めて重要な協議から除外されたことに懸念を表明している欧州首脳らは17日、パリでウクライナ問題に関する緊急会議を開いた。会議に先駆け、ウクライナのゼレンスキー大統領は欧州諸国に対し、統一された軍と外交政策を作り上げるために団結するよう呼びかけた。また欧州大陸に対する米国の支援が保証される時代は終わったとも警告した。