大統領の「政敵」逮捕後に抗議デモ、1000人超拘束 トルコ
エルドアン氏は24日の記者会見で、最近の抗議デモを「暴動」と形容。デモ中に生じた物的損害や警官の負傷の責任は全て最大野党の共和人民党(CHP)にあると強調した。
CHPのオゼル党首は24日、CNNの取材に答えてエルドアン氏を非難。「トルコを非合法の道に向かわせようとしている」と述べ、イマモール氏の逮捕に抗議する人々は、民主主義と自分たちの権利を守りたいだけだと主張した。
デモはここ数日、イスタンブールや首都アンカラをはじめとするトルコの各都市で起きている。
エルドアン氏の最大の政敵と目されるイマモール氏が拘束されたのは、次期大統領選でCHPの候補者に指名される数日前のことだった。大統領選は2028年に予定されている。イマモール氏は23日、汚職の容疑で正式に逮捕された。
同氏と関係のある政治家など約100人も拘束されている。
イマモール氏は容疑を否認している。批評家からは今回の逮捕について、権威主義的な傾向を強めていたトルコにとって完全な独裁政治に陥る恐れのある危険な転換点となり得るとの指摘が出ている。