スキーリゾートのホテルで火災、死者76人 トルコ
イスタンブール(CNN) トルコ北西部ボル県カルタルカヤにあるスキーリゾートのホテルで21日、火災が発生し、トルコのイェルリカヤ内相によれば、少なくとも76人が死亡し、51人が負傷した。宿泊客の一部は炎や煙から逃れるために窓から脱出することを余儀なくされた。
内相によれば、死者の中には多くの子どもたちが含まれているとみられている。当局が犠牲者のうち52人の身元を確認した。
犠牲者の身元が判明するにつれて、地元の学校や企業が生徒や職員の訃報(ふほう)を発表し始めた。死者のなかには10歳から11歳の子どもも含まれているという。
トルコのエルドアン大統領は、22日を服喪の日とすると発表した。エルドアン氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「今日は政治の日ではなく、連帯の日だ」と呼び掛け、責任者には責任を取らせると言い添えた。
当局者によれば、一部の客は脱出するために窓から飛び降りようとしていた。炎は施設の最上階まで達していた。直後の映像には、黒焦げになった建物の周囲に灰色の煙が立ち上っていた。
12階建てのホテルは崖の上に立っており、消火作業が難航した。内相によれば、救急隊は出火してから約1時間後の午前4時15分ごろに現場に到着した。トルコ政府は火災について捜査を開始しており、少なくとも9人が拘束された。
目撃者によれば、焼けつくようなにおいが立ち込め、ホテル上階から宿泊者の悲鳴が聞こえた。ホテルの火災検知サービスが機能しなかったとの証言もあった。