米国、シリアでのISIS復活を懸念 戦闘員らの収容所に攻撃
(CNN) シリアのアサド政権崩壊を受けて、米当局者らは同国で過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が勢いを盛り返す事態を懸念し、対応を急いでいる。
米軍はここ数日の間に、シリア国内のISIS施設を狙って数十回の空爆を実施した。
同国では現在、各地域の統治をめぐって何十もの勢力が競い合っている。
ISIS掃討で米国と連携してきた少数民族クルド人主体の武装組織、シリア民主軍(SDF)は11日、警備している収容所がトルコ系武装勢力から激しい攻撃を受け、掃討作戦が停止に追い込まれていると訴えた。
米当局者や専門家らの間では、ISISのメンバーとされる人物やその家族を収容するシリア北部の施設20カ所あまりのセキュリティーを懸念する声が強まっている。
SDFの主体はクルド人武装組織、人民防衛隊(YPG)の戦闘員だ。そのYPGは隣国トルコでテロ組織に指定されている。
SDFの最高司令官は11日、CNNとのインタビューで、収容所に危険が迫り、やむなくISISの収容者らを別の場所へ移し始めたと語った。