クルド人武装組織が停戦を宣言、指導者の呼び掛けに応じる
(CNN) トルコと長年にわたって武装闘争を繰り広げていたクルド人の非合法組織「クルディスタン労働者党(PKK)」は1日、即時の停戦を発表した。この2日前には、指導者のアブドラ・オジャラン氏がPKKの武装解除と解散を呼び掛けていた。
PKKは1978年に設立され、その後は、独立国家の建設を掲げて武装闘争を繰り広げていた。
トルコ政府が停戦を受け入れれば、長年にわたる紛争に終止符が打たれる可能性がある。PKKをめぐる紛争では、推計で少なくとも4万人が死亡したほか、トルコ国境を越えて近隣諸国にも影響が及んでいる。
PKKに近い通信社によれば、PKKの実行委員会が声明を出し、オジャラン氏の呼び掛けに応じ、その要求を実行すると明らかにした。声明は、この政治的手続きを成功させるには「民主政治と法的な根拠も適切でなければならない」と指摘した。

収監されているオジャラン氏の写真を掲げて抗議デモを行う人々=2月27日、トルコ・ディヤルバクル/Sertac Kayar/Reuters/File
PKKとトルコとの間の紛争はトルコ国内と周辺諸国に壊滅的な影響を与えた。オジャラン氏の呼び掛けが転換点となり、中東の広範囲に影響を与える可能性がある。