インターン報酬番付、IT大手が上位独占 月収90万円も
ニューヨーク(CNNMoney) 米就職支援サイトのグラスドアがこのほどまとめたインターンの報酬上位25社のランキングで、フェイスブックやマイクロソフトといったハイテク大手が月間数千ドルの高額報酬を支払っている実態が浮き彫りになった。
ランキング1位のフェイスブックで働いたインターンは、月収が平均で8000ドル(約89万6000円)。年間では9万6000ドル(約1075万円)になる計算だ。
ちなみに米国の世帯年収は2015年の統計で平均5万6516ドルだった。
インターンの月収は2位のマイクロソフトが7100ドル。ハイテク企業では以下、セールスフォース(4位)、アマゾン(5位)、アップル(6位)、イェルプ(8位)、ヤフー(9位)、デル傘下のヴイエムウェア(10位)の各社が6080~6450ドルで10位内に入った。グーグルは6000ドルで11位だった。
一方、大手金融機関のインターンの月収は、ハイテク大手に比べれば低い。資産運用会社のブラックロックは平均5400ドル、キャピタルワンは5000ドル。ドイツ銀行、AIG、バンク・オブ・アメリカは4570~4640ドルだった。
ただしこうした大手企業のインターン報酬は極めて例外的だ。大学生のインターンの時給は2016年の統計で平均16.28ドル、月収に換算すると2600ドルだった。
しかも、インターンの多くは報酬を一切受け取っていない。2016年に卒業した学生のうち、有給のインターンの仕事を見付けられた学生は56%にとどまっている。