シンガポール級の巨大氷山が南極海を漂流 航路に危険も

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NASAは2011年10月に氷河の裂け目を発見していた

NASAは2011年10月に氷河の裂け目を発見していた

(CNN) 7月に南極の氷河から分離した巨大な氷山が外洋に向かって流れており、国際航路を航海する船に危険を及ぼす可能性があることが明らかになった。

氷山の面積は、シンガポールの国土とほぼ同じ700平方キロメートル。「この大きさの氷山だと、1年かそれ以上は溶けずに北まで流れ、南極海の国際航路の近くまで来る可能性がある」と、英サウサンプトン大学のロバート・マーシュ氏は声明で述べた。

マーシュ氏ら研究チームは氷山の動きを追跡する許可を得ており、付近を航行する船舶に注意を促すため今後の動きを推測している。

極地研究を行っている独アルフレート・ウェーゲナー研究所では、ドイツ航空宇宙センターの人工衛星「テラサーX」の画像を解析、7月に南極のパイン島氷河から氷山が分離したと報告。英シェフィールド大学のグラント・ビッグ教授がBBCに語ったところでは、当初は海氷の影響で氷河の近くにいたが、南極の冬が終わり海氷の一部が溶けるにつれ、外洋に向かって動き出したという。

ビッグ教授は「この数日で分離が始まり、今では氷河との間は1~2キロメートル離れている」と述べている。

巨大氷山が氷河から分離するには長い時間がかかる。最初に米航空宇宙局(NASA)が氷河の裂け目を発見したのは2011年10月のことだった。

巨大氷山の動きが追跡されるのはこれが初めてだという。

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