人質2人に期限迫る 後藤さん母が解放訴え
東京(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が日本人2人を人質に取って身代金を要求している事件は、犯行グループが指定した期限が刻々と迫っている。
人質の1人でフリーランスジャーナリストの後藤健二さん(47)の母、石堂順子さんは23日に発表した談話で、「健二はイスラム国の敵ではありません。解放して下さい」「あと残された時間はわずかです」と訴えた。
政府の推定では、期限は23日午後2時50分ごろ。石堂さんは、「日本国民・日本政府の皆さん、諸外国の皆さんに健二が大変ご迷惑をおかけしていることに心よりお詫びします。私はこの3日間、ただただ、悲しくて、泣いていました。表現できません。健二は幼い頃から心の優しい子でした。健二はいつも『戦地の子どもたちの命を救いたい』と言っていました」と述べている。
政府は全力を尽くしてISISとの接触を図ると表明。しかし菅官房長官は22日の時点で、2人の安否はまだ確認できていないと述べ、「人質の早期解放に向けて最大限努力している」と説明した。
政府は周辺国の政府や部族指導者などを通じてISISとの接触を図っており、菅官房長官によれば、ヨルダン政府は2人の救出に向けできる限り協力する意向を示したという。