ブラジル警察が前大統領を訴追、新型コロナワクチン接種データ偽造の疑い

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警察での証言前に自宅前に現れたボルソナーロ全ブラジル大統領=2月22日/Adriano Machado/Reuters

警察での証言前に自宅前に現れたボルソナーロ全ブラジル大統領=2月22日/Adriano Machado/Reuters

(CNN) ブラジルのジャイル・ボルソナーロ前大統領が在任中に新型コロナウイルスのワクチン接種に関するデータを偽造したとされる疑惑をめぐり、ブラジル連邦警察が詐欺容疑で同氏を訴追した。CNN提携局のCNNブラジルが19日に伝えた。

同局が警察の話として伝えたところによると、ボルソナーロ氏は自身と娘のために虚偽のワクチン接種データを保健省のシステムに入力するよう、側近に指示したとされる。

この側近など16人も事件に関与したとして訴追された。

ボルソナーロ氏の弁護士は今回の訴追を「馬鹿げている」と形容。「ワクチン接種問題に関する(ボルソナーロ氏の)個人的見解は世界中が知っている」「大統領在任中は、渡航の際の証明書の提示を一切免除されていた」とX(旧ツイッター)に書き込んだ。

警察は昨年5月、ワクチン接種データ偽造の容疑で首都ブラジリアにあるボルソナーロ氏の自宅を家宅捜索した。

当時ボルソナーロ氏は記者団に対し、新型コロナのワクチンは接種しておらず、ワクチン接種記録は改ざんしていないと語っていた。

ボルソナーロ氏を起訴するかどうかはブラジル検察が判断する。

新型コロナが猛威を振るっていた当時、ボルソナーロ氏はワクチンを接種しないよう国民に呼びかけるなど、重大性を軽視したとして国内外で批判の的になっていた。

2021年にはワクチン接種の義務付けに従わないまま米ニューヨークの国連本部に到着。同行した代表団の数人が、その後陽性と判定された。

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