ヨルダン王妃、イスラエルの戦術を非難 援助は停戦に代えられない
(CNN) ヨルダンのラニア王妃は11日、支援物資を運搬している車列への爆撃や弱い立場の人々の餓死などを指摘し、イスラエルの戦術を非難した。同盟国に対しては、停戦を促すために「政治的影響力」を行使するよう呼び掛けた。
ラニア王妃はパレスチナ自治区ガザ地区への人道支援物資の空中投下を行っている空軍基地からCNNの取材に答えた。ラニア王妃は「これは5カ月にわたって行われたスローモーションでの子どもたちの大量殺害だ。ほんの数カ月前まで快活で元気だった子どもたちが親の前で衰弱していく。餓死は非常にゆっくりとした、残酷で痛みを伴う死だ」などと語った。
ラニア王妃は、空中から支援物資を供給する取り組みが行われているにもかかわらず、依然として立場の弱い人たちを支援することが急務だと指摘。そうした人たちは、ラニア王妃が「意図的な収奪」と呼ぶものを強制する「イスラエルが作り出した」戦略を生き延びようとしていると述べた。
ラニア王妃は「送られる援助の量に関係なく、停戦に代わるものはない」と訴えた。
ラニア王妃は、紛争の解決策は「平和的に聖地を共有する方法」を見つけることによって占領を終わらせることを中心とする必要があると強調した。