ヨルダン、親イラン武装組織の拠点掃討作戦に参加 米政府高官
(CNN) 米政府高官は3日、親イラン武装組織の拠点の掃討を進める米国の作戦にヨルダンが参加していることを明らかにした。
CNNの取材に述べた。問題の性質上、ヨルダン政府当局によるコメントは期待できない状況にある。
米軍は2日、イラクとシリアにある親イラン武装組織の武器保管施設などへの空爆を実行。シリア国境に近いヨルダン内にある「タワー22」と呼ばれる米軍陣地に先月28日、ドローン(無人機)攻撃があり、米兵3人が殺害されたことへの報復措置としていた。
同陣地はヨルダン軍などへの助言や支援を進めるため設けられていた。ドローン攻撃ではヨルダンの国境警備隊員に負傷者はいなかった。ヨルダンのムバイディーン政府コミュニケーション相は先月28日、「テロ攻撃」と断じ、テロの脅威に立ち向かう考えを示していた。
一方、ヨルダン軍総司令部は3日、米軍がイラクで実行した2日の空爆に関与していないとの声明を発表した。地元の国営テレビ局「アルマムラカ」が伝えた。
声明は「ヨルダン空軍は空爆に加わっていない」と指摘。ヨルダン国営の「ペトラ通信」は、ヨルダン軍機が空爆に参加したとのメディア報道は「正しくない」とのヨルダン軍筋の発言を伝えた。ヨルダン軍は兄弟国のイラクの主権を尊重しているとも続けた。
ただ、米軍によるシリアへの空爆でヨルダンが後方支援面を含め何らかの役目を務めたのかは不明となっている。