ヨルダン米軍基地へのドローン攻撃、対応決定したとバイデン氏
(CNN) バイデン米大統領は30日、ヨルダンのシリア国境付近にある米軍の前哨基地に対するドローン(無人機)攻撃への対応を決定したと明らかにした。ただし詳細は明かさなかった。
前哨基地への攻撃では兵士3人が死亡、数十人が負傷した。
バイデン氏は同日、選挙運動の資金調達のためにフロリダ州に向けて出発する際、今回の攻撃について「実行したグループに武器を供給しているという意味では、イランに責任がある」と述べた。CNNはイランの代理勢力が攻撃を実行したとみられると報じていた。
バイデン氏はまた「中東でより広範な戦争は必要ない」などと述べ、紛争拡大の阻止を望んでいるとの考えを繰り返した。
バイデン氏は28日に出した声明で、紛争をエスカレートさせることなく今後の攻撃をどう抑止するかを検討する中で、米国は「選択した時期に、選択した方法」で対応すると警告していた。
当局者らは29日、米国の対応はイラクやシリアでイランを後ろ盾とする武装勢力を標的に行ってきた報復爆撃よりも強力なものになる可能性が高いと述べたが、イラン国内を攻撃する可能性は低いとの見方を示した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は、武装勢力の攻撃能力を低下させ、抑止力の強いメッセージを送ることを目的としていることを示唆した。また、「おそらく複数の行動」を含む「段階的なアプローチ」で行われる可能性を示した。
ホワイトハウスによると、バイデン氏は30日に今回犠牲になった兵士らの家族と話した。2月2日にはドーバー空軍基地で行われる死亡した兵士を迎える儀式に出席する予定。