米FRB、量的緩和第3弾の実施を決定 景気下支えへ
これらの政策は、特に住宅ローンの金利を引き下げる狙いがある。金利低下により、消費を刺激し、雇用情勢の改善につなげたいというのがFRBの考えだ。
米国の失業率は8%を超えて高止まりが続いている。FRBは声明で、労働市場の大幅な改善がなければ「別の政策ツールを使う」との立場を明らかにしている。
もっともこうしたFRBの政策には批判もある。共和党はマネーサプライを増やせば将来的にインフレを招くと主張している。エコノミストからは、過去2回の量的緩和で金利低下と株価上昇が見られたものの、銀行の貸し渋りに大きな変化はなかったとして、効果は小さいとの声も聞かれる。