重視すべきは仕事の成果、労働時間にとらわれないコツは?
(CNN) 私は、米首都ワシントンの法律事務所で働いていたとき、複雑な取引について金融機関に助言する仕事を専門としていた。質問には大抵、迅速に答えられたので、顧客はハッピーで、私自身も余暇の時間を持てた。しかし、顧客への請求金額と私への報酬は費やした時間で決められていたので、私の能率の高さが裏目に出てしまっていた。
多くの組織では(時間ベースで請求額を決める組織でなくても)、労働時間の長さを高く評価しすぎている。夜遅くまで働く人間のほうがより高く評価され、出世も早いことがある。
幹部職や専門職の従業員の評価は、仕事に費やした時間ではなく、専門的知識を用いて生み出した価値により評価されるべきである。組織の経営幹部は、積極的にそのような体制を実現しなければならない。
しかし、あなたが組織の方針を変更できるような立場には無い場合にはどうすればよいのだろうか。以下のような方法を用いれば、自分の手が届く範囲の中で、より効率的に勤務時間を使い、余暇の時間も確保することで、労働時間ではなく仕事の成果に集中することが出来るようになるだろう。
優先順位を明確にする
優先順位の低い仕事を完璧にするために多くの時間を費やすのをやめよう。達成する成果よりも労働時間の長さを重視すると、重要ではない仕事を完璧に仕上げるために時間を使っていても、ちゃんと仕事をしている気になってしまう。
言うほど簡単ではないだろうが、どの仕事が、あなた自身、上司、そして組織にとって真に重要なのかを良く理解して、重要でない仕事は完璧でなくともよしとしよう。