米国で年明けに牛乳価格急騰の危機か

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ニューヨーク(CNNMoney) 「財政の崖」問題で揺れる米国で、年明けに牛乳の販売価格が現在の約2倍の1ガロン(約3.78リットル)当たり7ドルに上昇する可能性が出てきた。

米議会は現在、財政の崖の回避に時間を取られ、他のさまざまな法案が手付かずの状態だ。農業法案もその1つで、この法案が可決されないと来年早々に牛乳の価格が倍に上がる。

その仕組みはこうだ。米政府は国内の酪農業を維持するため、乳製品の価格が下落しすぎた場合に酪農家から乳製品を買い取る。現行法では、牛乳価格が現在の国内平均価格である1ガロン当たり約3.65ドルの約半分まで値下がりした場合に政府が介入することになっている。

問題は、現行法が昨年夏に失効したにも関わらず、議会が新法の制定に合意できていない点だ。そのため、農家に対するいくつかの保護がすでに期限切れとなり、向こう数カ月間にさらにいくつかの保護が期限を迎える。その1つが乳製品に対する補助金で、期限が1月1日に迫っている。

もし新法案が可決されず、現行法の期限も延長されなければ、1949年制定の法律が適用される。その場合、政府は牛乳を現在の倍の価格で買い取らなければならないため、それに応じて販売価格も倍に上がる。

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