米国で年明けに牛乳価格急騰の危機か
しかし、米国最大の生乳生産者団体、全米生乳生産者連盟(NMPF)の広報担当、クリス・ガレン氏によると、牛乳価格の急騰は必ずしも酪農家にとってプラスではないという。
たしかに価格が高騰すれば短期的には利益を押し上げるが、消費者が乳製品の消費量を減らしたり、輸入製品を選んだりする可能性もある。また食品メーカーも大豆など、乳製品に代わる材料探しを余儀なくされる。
「われわれはこの問題を乳製品の崖と呼んでいる」(ガレン氏)
幸い、議会にはまだ新法案を可決する時間は残されてはいるが、財政の崖をめぐる審議の状況や、一般に米議会には物事を成し遂げる能力が欠如していることを考えると、乳製品の愛好者は今のうちに買いだめしておいた方が良さそうだ。