アフリカ最貧国を支えるコーヒー栽培 ブルンジ
国際コーヒー機関(ICO)のマウリチオ・ガリンド氏によれば、世界のコーヒー生産国の中でこれまでに焙煎豆の輸出を成功させたのはブラジルとコロンビアのみで、それも容易なことではなかった。アフリカの産地は中南米に比べ、収獲の技術や欧米市場への参入という面で遅れが目立つ。
「コーヒーの種類が悪いのではなく、栽培や収獲、加工の技術が適切でないケースがほとんどだ」と、ガリンド氏は語る。専門家の訓練や知識も不足しているが、「コーヒーの原産地はアフリカなのだから、最高のコーヒーを生産できるはず」と、ガリンド氏は力を込める。
ガリンド氏にはさらに「アフリカでは過去数年間のうちにどこの国も軒並みコーヒー生産量が増えたものの、供給プロセスに問題があるせいで農家の増収にはつながっていない」と述べ、「アフリカ諸国にも品質重視の意識が高まっているが、一朝一夕に起きる変化ではない」と指摘している。