中国で増える私立学校 従来型教育に不満も

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英語圏の学校に子どもを入学させるのも選択肢の1つに

英語圏の学校に子どもを入学させるのも選択肢の1つに

「海外の教育システムを知っている人々は、中国の教育システムにいらだちを募らせている」と語るのは、ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)で中国語を教えるミシェル・ホックス教授だ。

「中国の教育システムは暗記学習に大きな比重を置いている。授業でも反復に膨大な時間を費やし、創造力を重視しないことが多い」「そこでエリート層は、子どもを中国の私立学校や英語圏の学校に通わせるなど、他の選択肢を模索している。特に英国の全寮制学校は中国で大変評判がいい」(ホックス教授)

暗記学習を重視する中国の教育システムは一部の教科には有効だが、高考における英語重視の傾向や海外勤務、留学志向は依然として根強い、とホックス教授は指摘する。

中国では、地方の生徒は都会の生徒に比べ、英語に接する機会が少ないため、中国政府は昨年、地方と都会の条件を公平にするため、高考に占める英語の割合を減らした。しかし、300億元(約6000億円)規模を誇る中国の英語産業にはほとんど影響なかった。

中国の一部大手塾・予備校は、平均年収がわずか1万3000元(約25万円)の同国で、年間1万6000元(約31万円)もの授業料を取っている。それにも関わらず、中国の英語教育産業は、特に2008年の北京五輪以降、成長の一途をたどっている。

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