中国で増える私立学校 従来型教育に不満も
しかし、最近中国では、中流家庭の子どもたちを対象に、海外の大学への進学に有利な教育を行う私立学校が増えている。
過去10年間、次世代の子どもたちに海外で教育を受けさせるために中国ほど多額の資金をつぎ込んできた国は他にないだろう。国際教育研究所によると、米国で学ぶ中国人の数は、2004年の約6万人から2014年は27万4000人以上と、実に4倍以上に増えた。
今や米国で学ぶ外国人留学生全体に占める中国人学生の割合は約3分の1で、過去最高を記録している。
中国政府は海外留学を希望する学生を支援しているが、大半の学生は自費で留学しており、オンライン教育を含む教育産業はいまや数十億ドル規模になっている。多くの教育企業は公開会社で、中国では向こう3年間に新たにオンライン教育ブームが到来すると見られている。
中国の民間教育を求める動きは、増加しつつある中流家庭の民間教育に対する強い期待だけでなく、伝統に縛られた中国の教育カリキュラムに対する不満の高まりも反映している。