中国で増える私立学校 従来型教育に不満も
(CNN) 中国の全国大学統一入試「高考」は、同国の大半の若者にとって人生を左右する重要な試験だ。
高考で良い成績を取れば、一流大学進学の道が開かれ、最高水準の教育を受けたり、海外で働く機会を得られるだけでなく、エリート層との人脈も築ける。
世界で中国社会ほど人脈が物を言う社会はない。中国では人脈は「関係(グワンシー)」と呼ばれ、この「関係」構築は中国人のライフワークになっている。
この高考受験を逃すと、何年も家庭教師に教わったり、塾に通っても、一流大学進学の道は断たれ、地方大学への進学を余儀なくされる。
中国にいる限り避けては通れないこの高考のサイクルから逃れたいと願う若者にとっては海外留学も1つの選択肢だが、それが可能なのは数に限りがある奨学金を受けられる人か、親が裕福な人に限られる。