米テスラ、自動運転システムで死亡事故 ブレーキ作動せず
ワシントン(CNNMoney) 米電気自動車メーカー、テスラモーターズの自動運転システム「オートパイロット」で運転中の車が事故を起こし、ドライバーが死亡したとして、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が調査に乗り出していたことが1日までに分かった。
NHTSAによると、事故は5月7日にフロリダ州ウィリストンで発生。目の前で交差点を左折した大型トレーラーに、テスラの「モデルS」が衝突し、フロントガラス部分がトレーラーの車体下部に突っ込んだ。内蔵の自動ブレーキは作動しなかった。
テスラのブログによれば、トレーラーの白い側面に光が反射してオートパイロットに認識されず、ブレーキが作動しなかった。オートパイロットを使用した走行実績は2億キロを超えているが、死亡事故が確認されたのは初めてだという。
テスラの声明では、「オートパイロットは継続的に改良されているが、まだ完璧ではなく、ドライバーの注意を必要とする」と説明。「それでもドライバーの監視の下で使えば、オートパイロットはドライバーの負担を減らし、統計上は安全性を大幅に高められることがデータではっきり示されている」と強調した。
今回の事故については、トレーラーの車高が高かったために起きた稀なケースと説明している。