史上2番目の巨大ダイヤ、落札に至らず
ニューヨーク(CNNMoney) 史上2番目に大きなダイヤモンド原石が29日、競売大手サザビーのオークションにかけられたが、落札されなかった。
売りに出されていたのはカナダのルカラ・ダイヤモンド社が所有する「レセディ・ラ・ロナ」で、重さは1109カラット。少なくとも7000万ドル(約70億円)の値がつくとみられていた。
複数の応札があったが、ルカラ社が設定した最低価格(非公表)に届かなかったという。
ルカラ社の株価はレセディ・ラ・ロナの採掘からほぼ2倍に急騰。だが売り手がつかなかったことを受けて9%下落した。
レセディ・ラ・ロナはボツワナで昨年11月に採掘された。名前は地元の言語で「私たちの光」を意味する。
今回は英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利して以降、2度目のオークションだった。27日に行われた美術品のオークションでは、出品されたうち32%で買い手がつかなかった。売買は成立したものの、価格は予想を下回ったというケースも散見された。
レセディ・ラ・ロナを上回る大きさのダイヤで記録に残っているのは、1905年に南アフリカで採掘された「カリナン・ダイヤモンド」だけだ。カリナンから切り出されたダイヤの1つは英王室の王冠を飾っている。
ダイヤ原石のこれまでの最高値記録は、5月にルカラ社が出品し6300万ドルで売却された813カラットの「コンステレーション」だ。