ドローン運行、米当局の新規則施行へ 業界の関心高まる
ワシントン(CNNMoney) 小型無人機(ドローン)の業務利用について定めた米連邦航空局(FAA)の新規則が29日から施行される。
ドローンを運行するためには、操縦者が飛行試験に合格する必要がある。29日午前8時から始まる第1回目の試験には、3351人が受験を申し込んでいる。
試験実施団体によると、ドローン運行には全米の幅広い業界が関心を示しているという。
ドローンを利用すればこれまでの手段に比べて大幅に安いコストで航空写真やビデオの撮影ができ、耕作地の調査や建設現場管理、捜索救助活動、航空調査、映画制作、消防といった分野での活用が期待される。
これまでに3000を超す業者が政府によって例外的にドローン運行を認められているが、新規則によって手続きが簡略化される。
新規則では夜間の飛行や業務に関係のない場所での飛行を禁止。高度は約120メートルまで、重さは約25キロ未満と定め、操縦者が目視できる範囲内での飛行を義務付ける。
ドローンの運行業者が操縦士免許を取得する必要はなくなった。
ただし、ドローンを使った宅配などのサービスを阻む規定もあり、そうしたサービスはすぐには実現しない見通しだ。