不倫騒動の英銀行CEO、全行員7万5千人に謝罪メモ送付

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ロンドン(CNNMoney) 英銀行大手ロイズ・バンキング・グループのアントニオ・ホルタオソリオ最高経営責任者(CEO)は24日、シンガポールへの出張に伴う不倫疑惑が報じられたことを受け行員の7万5000人全員に謝罪するメモを送付した。

メモの中で個人的な生活は言うまでもなくプライベートな問題と弁明しながらも、自ら率いる企業の評判に多大な打撃を与えた原因となったことを深く悔いていると述べた。

不倫疑惑は英紙サンが8月初旬、特ダネとして報じたもので、商用でシンガポールへ出向いた際、愛人とされる女性を伴ったというもの。一緒にいる2人の写真多数も掲載し、ホテルの宿泊料金の領収書も入手したとしていた。

同CEOは、銀行側が出張経費を審査し、完全に社内規定に沿っていたと判断したと主張。「個人的な出費は自分で負担し、業務に含まれる経費だけ請求した」と強調した。その上で、不倫報道を受け、辞任する考えはないことを明らかにした。

ロイズ銀行は世界的な金融危機が発生した際、英政府から公的資金の注入を受けていた。これと引き換えに英政府は同銀の株の40%を入手していたが、その後、比率を段階的に引き下げ現在は約9%となっている。ただ、最大の株主との立場に変わりはない。

アントニオ・ホルタオソリオ氏は2011年初期にCEOに就任。銀行界で不祥事が続発する中で行員に金融業の専門家としての最高水準の規範などを求める考えなどを示していた。

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