2月の雇用は23万5000人増、賃金も伸びる 米経済
ニューヨーク(CNNMoney) 米労働省は10日、2月の雇用統計を発表し、非農業部門の雇用者数について23万5000人増加したと明らかにした。失業率は4.7%と、前月の4.8%から低下した。
外国為替を扱うワールド・ファーストのチーフエコノミスト、ジェレミー・クック氏は、「米経済は現在、非常に好調だ」と語る。
米国のトランプ大統領は今後10年で2500万人の雇用を創出するとしているが、エコノミストからは公約実現はむつかしいのではないかとの見方も出ている。失業率はすでに低水準にあるほか、ベビーブーム世代の多くは引退しているか労働市場から離れている。
ただ、1月下旬に就任したトランプ大統領にとって、2月の数字を維持できれば、公約を実現できそうだ。
昨年の雇用の伸びは月平均19万人だった。消費者や企業の景況感は良く、株価も史上最高水準を記録している。2月の賃金も前年同月比2.8%増だった。
部門別でみると、製造業は2万8000人の増加。建設業は5万8000人の増加だった。トランプ大統領は、よりよい貿易協定の締結により、製造業での雇用増を約束している。
一方、小売りは2万6000人の減少だった。百貨店大手が店舗の閉鎖を発表するなどしていた。