英国人の独国籍取得が過去最多に、EU離脱で
ロンドン(CNNMoney) ドイツ連邦統計局は15日までに、ドイツ国籍を昨年取得した英国人が361%増、計2865人の過去最多を記録したと報告した。昨年6月の国民投票で決めた欧州連合(EU)からの離脱が激増の要因と見ている。
ドイツ国籍の取得には、少なくとも8年の居住、十分なドイツ語能力と申請料の支払いが条件。
英国人が他国国籍を求める動きはドイツに限らず、イタリア、スウェーデン、ポーランド、ハンガリーなどでも強まり、国民投票直後の数日間で問い合わせが増加していた。アイルランド外務省は今年1月、英国の国民投票後、英国人による旅券申請件数は41%増えたと明かしていた。総数では約6万5000件に達していた。
英国によるEU離脱は2019年3月に完了するとみられている。これ以降、英国人はEU加盟の27カ国で居住や就労出来る自動的な権利を喪失する。また、渡航で新たな規制が課せられる可能性がある。