スターバックス、中国店舗の半数以上を休業
ニューヨーク(CNN Business) 米コーヒーチェーン大手スターバックスは28日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国に展開する約4300店のうち半数以上を休業としたことを明らかにした。
同社は中国内の全店舗について、今後も引き続き状況に応じて営業時間を調整するとしたうえで、「一時的な措置になる」と強調した。
スターバックスは先週末の時点で、感染拡大の発端となった武漢市や同市を含む湖北省全体の店舗を休業し、配達サービスを停止すると発表していた。
同社の国際部門を統括するジョン・カルバー氏は、この2~3週間で状況は激変したと指摘。店舗休業の方針を日々見直していると述べた。
ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は同日の声明で対策の透明性を約束し、今後も中国市場で長期的に商機を追求していくとの姿勢を強調した。
中国は同社にとって、米国と並ぶ成長市場だ。昨年10~12月期は全世界の売上高の10%を中国が占めていた。
中国での店舗閉鎖は、今年1~3月期や通年の業績に影響を及ぼすことが予想される。
新型コロナウイルスの影響で、米ファストフード大手なども同様の対応を強いられている。マクドナルドは先週、武漢と周辺の計5都市で店舗の営業を停止したと発表。KFCとピザハットは武漢市内の店舗を休業させた。上海と香港のディズニーランドも休園となっている。