イーロン・マスク氏、テスラ従業員にオフィス復帰を要求
ニューヨーク(CNN Business) 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は従業員に、職場勤務に戻るか、退職を要求している。
この方針はマスク氏が5月31日に同社の幹部に送り、その後リークされたメールで示された。
マスク氏は「リモート勤務を希望する人は、最低でも週40時間オフィスで働く必要がある。さもなくば、社を去らなければならない。これは工場労働者に求める時間よりも短い」と書いている。また、オフィスは他の従業員と定期的に交流する主たる場所でなければならず、「職務とは無関係の遠隔地の支社であってはならない」としている。
この方針について免除の要請があれば個々に検討するとしたものの、ほとんどの場合「出社しなければ辞職したとみなす」と同氏は述べた。
テスラはこの方針変更に関するコメントの要請に応じなかった。しかしマスク氏は1日、ツイッターで「出社は時代遅れの概念だと考える人たちに何か言うことは」と尋ねられ、「そうした人たちはどこか他の場所で働いているふりをするといい」と答えた。
オフィス復帰の方針は、マスク氏が買収しようとしているツイッターの方針と完全に異なる。同社は以前、従業員が希望すれば「永遠に」自宅で仕事を続けることができると発表している。
ツイッターCEOのパラグ・アグラワル氏は、マスク氏がツイッターの所有に興味を示す直前の3月に、約10万人の従業員へのメモで「最も生産的で創造的だと感じる場所が働く場所であり、永遠に自宅でフルタイムで働くことも含まれる」と書いている。
しかし、テスラではそうではない。マスク氏は上級管理職がオフィスに出社することが特に重要だと主張している。