豪総選挙で労働党勝利へ、9年ぶり政権奪還 気候変動に高まる関心

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労働党のアルバニージー党首(中欧)がパートナーと息子とともに勝利を祝う=21日/Lisa Maree Williams/Getty Images

労働党のアルバニージー党首(中欧)がパートナーと息子とともに勝利を祝う=21日/Lisa Maree Williams/Getty Images

(CNN) 21日投開票のオーストラリア総選挙で、中道左派の最大野党・労働党が中道右派の与党・保守連合を破り、9年ぶりに政権を奪還する見通しとなった。

選管発表によると、下院の定数151に対し、21日深夜までの時点で労働党が70議席を獲得。第1党の座を確実にした。

複数の豪メディアによると、過半数に達するかどうかは不透明だが、アルバニージー党首が首相に就き、連立政権を樹立するとの見方が強い。

初期段階の集計では、環境保護を掲げる少数政党の緑の党や、気候変動問題で温室効果ガスの大幅削減を求めた無所属候補らが大幅に支持を伸ばす傾向が目立った。

モリソン首相は21日深夜、支持者らの前で敗北を認め、アルバニージー氏に電話で祝意を伝えたと報告した。

アルバニージー氏は深夜0時前に勝利を宣言し、国民の団結に向けて日夜努力すると表明した。

同氏は過去の労働党政権で閣僚を務めた経験を持ち、同党が敗北を喫した2019年の総選挙後に党首となった。

選挙戦を通して、未婚の母として自分を産み、リウマチを抱えて障害者手当を受けながら育ててくれた母親のおかげで、今の自分があると訴えてきた。

同氏は24日、東京で開催される日米豪印4カ国の「QUAD(クアッド)」首脳会合に出席する予定だ。

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