過去最多の450万人が離職、米3月雇用統計
ニューヨーク(CNN Business) 米労働統計局が3日に発表したデータによると、米国の労働市場は3月も活況を呈し、過去最多の450万人が離職した。
離職者数の増加は専門職とビジネスサービス業、建設業で最も顕著だった。全体の離職率は3%に上昇し、昨年12月以来の水準となった。
「雇用主が労働者にオフィス復帰を求める中、離職は増加の一途をたどっている。リモートワークの機会を見つけるというのが辞める大きな理由だ」と、求人サイトを運営するジップリクルーターのチーフエコノミスト、ジュリア・ポラック氏はツイッターで指摘した。
求人労働異動調査では求人数が1150万件に達し、2000年12月の調査開始以来、最高水準となったことも明らかになった。
求人倍率は、この2カ月で7%から7.1%へとわずかに上昇した。これは3月の失業者1人に対して1.9件の求人があったことを意味する。
米企業は現在、人材の確保と定着に苦慮している。特に製造業は人手不足に悩まされている。