世界のマクドナルドでシステム障害、原因は「第三者プロバイダーの設定変更」

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東京にあるマクドナルドの店舗/Noriko Hayashi/Bloomberg/Getty Images

東京にあるマクドナルドの店舗/Noriko Hayashi/Bloomberg/Getty Images

ロンドン/香港/ニューヨーク(CNN) 世界各地のマクドナルドの店舗が15日、システム障害に見舞われ、営業を停止したり、ネットやアプリ経由の注文に支障が出たりする事態になった。米国やオーストラリア、日本、香港、英国を含む各国で影響が出た。

米マクドナルドのブライアン・ライス最高情報責任者(CIO)は公式サイトに掲載された声明で、米東部時間午前1時ごろ「世界で技術システムに障害が起きた。障害は迅速に特定、修正された」と明らかにした。

「多くの市場で稼働が再開している。他の市場も復旧に向かっている」とも述べ、「直接の原因はサイバーセキュリティーの問題ではなく、第三者プロバイダーによる設定変更時に発生した」と説明した。

これに先立ち、ニューヨークの店舗のレジ担当者はCNNの取材に対し、午前1時ごろにシステムがダウンし、午前5時ごろ復旧したと証言していた。

日本マクドナルドもX(旧ツイッター)への声明で、「全国の多くの店舗で一時的に営業を停止している」と明らかにした。

英国では、首都ロンドンの店舗で働く従業員がCNNの取材に、現地時間午前6時から7時にかけてシステム障害が起きたと説明。対面で注文を受け、キッチンの同僚に何を作るか伝える対応を余儀なくされたと語った。

オーストラリアや香港、台湾でも問題が報告された。

香港マクドナルドはフェイスブックで、「コンピューターシステムの不具合により、モバイル注文やセルフ注文端末が機能してない。店舗のカウンターで直接注文してほしい」と訴えた。その後サービス復旧を報告した。

マクドナルドは全世界に41万8000店以上を持ち、最大市場である米国には1万3500店近くを構える。

今回影響が出た他の地域では、日本の店舗数が3000店近くと最多。続いて英国が1500店近く、オーストラリアは1000店程度となっている。

システム障害により、マクドナルドの不安定な1年の滑り出しはますます多難なものになった。マクドナルドは先月の決算報告で、中東の戦争で事業が打撃を受けており、今後も同じ状況が続く可能性が高いと説明していた。他の米国ブランドと同様、マクドナルドは各地でボイコットに見舞われている。

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