学校銃撃した生徒の父親、過失致死で有罪評決 米ミシガン州
(CNN) 2021年に米ミシガン州の高校で生徒4人が殺害された銃撃事件に関連して、発砲した男子生徒の父親が14日、過失致死の罪で有罪評決を言い渡された。この裁判では学校銃撃にかかわった生徒の親の責任を問うべきかどうかが争われており、先月には母親に対しても同じ罪状での有罪評決が下されていた。
ジェームズ・クランブリー被告は15年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。量刑は妻のジェニファー・クランブリー被告と同日の4月9日に言い渡される。
事件は21年11月30日にミシガン州のオックスフォード高校で発生。クランブリー被告の息子のイーサン被告は、学校で発砲して生徒4人を殺害し、生徒6人と教員1人を負傷させたとして先に有罪を言い渡されている。
2021年11月30日に米ミシガン州オックスフォードの高校で起きた銃撃事件で死亡した生徒4人/Obtained by CNN
郡検察はジェームズ被告の評決後に声明を出し、被告の不作為が4人の高校生の死につながったと指摘。両親の過失は著しく、ジェームズ被告は親の持つ法的責任を果たさなかったと断じた。
CNNの法律アナリスト、ジョーイ・ジャクソン氏は、今回の評決を「あらゆる意味で途方もなく重要」と形容。これが前例となり、全国の裁判所で銃撃犯の親にも責任を問う動きが広がる可能性があると示唆した。その上で、今後はこうした行動の抑止を念頭に、同様の評決が効果的に用いられるかもしれないとの見方を示した。