優勝イベント銃撃、殺人罪で2人を起訴 米ミズーリ州
(CNN) 米プロフットボールNFLの地元チーム優勝に沸くミズーリ州カンザスシティーで14日に起きた銃撃事件で、地元検察は20日、男2人を殺人などの罪で起訴したことを明らかにした。
検察によるとリンデル・メイズ、ドミニク・ミラー両被告は第2級殺人、武器の違法な使用などの罪に問われている。被告らは保釈金100万ドル(約1億5000万円)で勾留されている。
捜査によれば、メイズ被告は現場で他の人物と言い争いになり、口論が激しさを増す中で拳銃を抜いた。そのほぼ直後、ミラー被告と他の数人も自分たちの銃器を抜き、銃撃戦になったという。この日以前に両被告に面識はなく、事件を受け2人とも病院に運ばれたと検察は述べた。
被告らは共に殺人の罪に問われているが、現場にいたリサ・ロペスガルバンさんに致命傷を与えたのはミラー被告の銃だった。ロペスガルバンさんは2児の母親で、地元ラジオ局のDJを務めていた。
両被告とは別に、10代の2人にも銃に関連する嫌疑がかかっている。2人は青少年向けの勾留施設で拘束されているが、今後も新たな逮捕者が出る可能性があると検察は示唆する。
銃撃ではロペスガルバンさんが死亡したほか20人以上が負傷。負傷者のうち十数人は子どもだった。
米非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ」によると、米国で4人以上の死傷者(銃撃した本人を除く)を出した銃撃事件は今年に入って48件目だった。