優勝イベント銃撃、私的なけんかが発端か 10代の2人を拘束 米カンザスシティー
米ミズーリ州カンザスシティー(CNN) 米プロフットボールNFLの地元チーム優勝に沸くミズーリ州カンザスシティーで14日に起きた銃撃事件で、地元警察は15日、10代の2人を拘束して取り調べを続けていることを明らかにした。
警察の15日の記者会見によると、この事件で43歳の女性が死亡し、8~47歳の22人が負傷した。うち半数は16歳未満だった。
これまでの捜査では、数人のけんかが発端となって銃撃に発展したとみられることが判明。警察はテロや過激派とは無関係だったとみている。
警察は14日の時点で3人を拘束したと発表していたが、このうち1人は関与していなかったことが判明した。残る2人は勾留して取り調べを続けている。
複数の捜査当局者もCNNの取材に対し、銃撃は指摘なもめ事によるもので、優勝イベントを狙ったわけではないとの見方を示した。勾留されているのはこのけんかの当事者と思われる。
カンザスシティーにはこの日、NFLの王者決定戦スーパーボウルを制した地元チーム、チーフスの優勝を祝って、推定100万人が詰めかけていた。そこへ起きた突然の銃撃。ファンは逃げ惑い、まだ紙吹雪が舞う現場へ警官隊が押し寄せた。
周辺の4病院には30人の患者が搬送された。うち19人は銃弾を浴びていた。子ども病院に搬送された6~15歳の11人のうち、9人は銃弾で負傷しており、15日現在も3人が入院しているが、いずれも回復が見込めるという。
別の病院に運ばれた負傷者は、8人のうち2人が15日の時点で重体となっている。
死亡したのは地元のFMラジオ局DJだったリサ・ロペスガルバンさん。負傷者の中にはロペスガルバンさんの親類も含まれる。
警察が拘束した男のうち1人は、現場にいた男性がタックルして取り押さえていた。CNNは14日、この男性ポール・コントレラスさんに話を聞いた。