新種のアライグマ科の肉食哺乳類を発見
ヘルゲン氏によると、科学者らは当初、オリンギートはその姉妹種であるオリンゴの一種と考えていたという。しかしDNA鑑定の結果、オリンギートとオリンゴはどちらもアライグマ科に属するが、人間とチンバンジーの関係のような「姉妹種」であることが分かった。オリンゴは、オリンギートに比べて大柄で、体毛も短く、面長だ。
これまでの研究で、オリンギートは主に果物、昆虫、花蜜を食べ、主に夜に活動することが分かった。森林に生息し、木から木へと飛び移ることができる。母親が一度に育てる子どもの数は1匹だ。
オリンギートはコロンビアやエクアドルの高地に生息し、普段は森の中にいるため、科学者らの目に止まりにくかった、とヘルゲン氏は見ている。
ヘルゲン氏によると、オリンギートはまだ絶滅危惧種とはみなされていないが、オリンギートが生息する森林の多くが切り倒され、生活環境が脅かされているという。