コスタリカ、保護政策で国立動物園を閉鎖へ
(CNN) 中米のコスタリカ政府は8日までに、動物保護を理由に国内に2カ所ある国立動物園を来年閉鎖する計画を明らかにした。
計画によると、首都サンホセにあるシモン・ボリバル動物園は植物園として生まれ変わる。同園には現在、数百匹・頭の動物が飼育されている。同市西部にあるサンタ・アナ動物保護センターは公園に改修される。
地元のCNN系列局によると、これら2カ所で飼われる動物は野生に戻すか、自然保護区に預ける予定。
コスタリカは生物の多様性を尊重する国として有名で、10年以上前には芸を見せる動物がいるサーカスの公演を禁止。スポーツの狩猟も認めていない。
国立動物園廃止を発表したレネ・カストロ環境相は、同国は今後、檻(おり)を不要とする新たな動物保護政策を進めると宣言。地元紙ナシオンに対し、愛情を持って大事に育てていたオウムが仲間の群れが近くを飛ぶのを見て去っていた子ども時代の思い出も披露し、今回の政策への理解を求めた。