香港の「ピンクイルカ」が激減、絶滅の危機
香港(CNN) 香港近海に生息し、体の色から「ピンクイルカ」の愛称で知られるシナウスイロイルカの数がこの10年間で激減し、絶滅の危機に直面している。
イルカの保護に取り組む非政府組織(NGO)、香港イルカ保育学会のサミュエル・ハン会長によると、2003年に158頭だったシナウスイロイルカは、12年に61頭まで減少した。「このまま減り続けるのかどうか分からないが、早急に解決策を講じる必要があることは確かだ」と、ハン氏は話す。
多くのイルカが生息する珠江の河口周辺では大規模な埋め立て工事が進み、その影響で水が汚染されたり船との衝突が増えたりしている。
16年には香港と珠海、マカオを結ぶ「世界最長の海上橋」が開通する予定。現在工事中のそのルートは、まさにイルカの生息地の真ん中を通る。