パンダの双子誕生、米国で26年ぶり アトランタ
(CNN) 米ジョージア州のアトランタ動物園で15日、ジャイアントパンダの「ルンルン」が双子の赤ちゃんを出産した。米国でパンダの双子が誕生するのは26年ぶり。
双子は同動物園が飼育する15歳の父パンダ「ヤンヤン」との間に人工授精で生まれた。性別はまだ不明。ルンルンは15歳で、これまでに出産したオス2頭が同動物園で飼育されているが、双子が生まれたのは初めて。
動物園によると、双子の赤ちゃんは1頭で生まれた赤ちゃんに比べて一般的に体重が少なく、死ぬ危険も大きい。パンダの双子が生まれることは珍しくはないが、野生のパンダは1頭しか面倒を見ないのが普通だという。
このため今回生まれた双子は1頭だけをルンルンのもとに残し、もう1匹は出産直後に引き離して、飼育施設に移した。ただ、2匹を順番に入れ替えてルンルンに育てさせる可能性もあるという。
赤ちゃんパンダの一般公開は秋以降になる見通し。父パンダのヤンヤンと、生まれた赤ちゃんの兄に当たる2頭は引き続き公開する。
スミソニアン博物館によると、ジャイアントパンダの生息数は2000頭を切っており、このうち約300頭は中国を中心に動物園などで飼育されている。残る約1600頭は中国中部の山間部の森林に生息しているという。