井戸から2500年前の棺13基を発見、エジプト
ロンドン(CNN) エジプト観光考古省は11日までに、首都カイロの南約32キロに位置する古代遺跡で未開封の棺(ひつぎ)13基を発見したと明らかにした。棺の中には2500年以上前に納められた人間のミイラが入っているとみられる。
棺は古代遺跡サッカラにある深さ約12メートルの井戸の中から、積み重なった状態で見つかった。保存状態は極めて良好で、本来のデザインや着色の詳細が明瞭に確認できるという。
サッカラには最古のピラミッドと言われる「階段ピラミッド」などの歴史的建造物があり、今後も新たな遺物の発見が期待される。
今回棺が見つかったのは、エジプト国内の古代遺跡や博物館が一般公開を再開してからわずか1週間後のことだった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、これらの施設は3月以降閉鎖されていた。
棺の中にあるとみられる人体についてはまだ明らかになっていない/Ministry of Tourism and Antiquities
サッカラでは4月にも、考古学者らがミイラの入った棺4基と石灰岩でできた石棺5基を埋葬用の立て坑から発掘していた。