大都市ニューヨークが野生生物の宝庫に、生息地守る活動の成果
フォージオンさんによると、かつては公園とさえみなされていなかったマリンパークが、今ではバードウォッチングを楽しむ人や家族連れ、高齢者などの憩いの場になっている。
一部では、専門家も予想していなかった種も確認されるようになり、研究者らが市内の緑地に生息する種を正確に把握しようとする取り組みを続けている。
ニューヨークのコロンビア大学の大学院生マイルズ・デイビスさんは「ニューヨーカーでも自分の周りに何がいるのか知らない人が多い」と指摘、「私もブルックリンで育ったのに、アライグマがいることは数年前まで知らなかった」と打ち明けた。
デイビスさんはブルックリン、クイーンズ、ロングアイランドの3区で公園などにカメラを設置し、動物たちを邪魔することなく行動を観察している。
「都会化する街が増える中、ここでの傾向を理解することで、今後どうなるかが予想できる。ニューヨークはそのモデルとして見ることができる」とデイビスさんは語る。
ニューヨークは過去数百年に比べてきれいになり、緑が増えたとフォージオンさんは言う。それでもこの活動が終わるわけではなく、研究者と市民が共に熱意を持ち続け、保全活動を続ける必要があると訴えた。ニューヨークのような都市では、野生生物にとっても住民にとっても公園は欠かせない存在だ。
「人が最も自然と触れ合えるのがそうした場所。自宅の庭しか自然を体験できる場がない人のために、そうした場を管理し続け、森林や湿地の良好な状態を保つことがいかに大切かが強調されている」とフォージオンさんは話している。