大都市ニューヨークが野生生物の宝庫に、生息地守る活動の成果

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野生生物の生息地を守る活動を続けてきた専門家や活動家のおかげで大都市ニューヨークが野生生物の宝庫になっている/David Barrett/@BirdCentralPark

野生生物の生息地を守る活動を続けてきた専門家や活動家のおかげで大都市ニューヨークが野生生物の宝庫になっている/David Barrett/@BirdCentralPark

ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市で長年にわたり野生生物の生息地を守る活動を続けてきた専門家や活動家のおかげで、大都市ニューヨークが野生生物の宝庫になっている。

自然保護団体の生態学者、ヘレン・フォージオンさんは30年以上、市内の公園や手つかずの緑地で自然を復活させる活動に尽力してきた。

「ニューヨークに動物たちが戻らないケースもあるものの、そのための生息地は整いつつある。動物たちが動き回って生息地を探す様子も見られる。彼らは繁殖するのにちょうどいい場所を見つけている」とフォージオンさんは語る。

ニューヨークは全米で有数の人口密集地であると同時に、公園面積が市全体の14%を占め、スカンクやシカ、スタテン島のイルカやアザラシなど多様な野生生物が生息する。セントラルパーク内の森にはコヨーテさえすんでいる。

ニューヨーク市のオーデュボン協会は、毎年クリスマスの時期に市内の5区で鳥類の調査を実施しており、2015年にセントラルパークで記録した鳥類は55種の4264羽だった。それが5年後の20年には約50%増の6357羽になり、種類も59種類に増えた。

野生生物が増えたのは、環境保護活動に力を入れたことや、自然の生息地保護を目的とした連邦法の副産物だった。

1970年に制定された環境保護法や、大気汚染防止、水質汚染防止などの連邦法によって、ニューヨークなどの都市はきれいになり、公害は抑制された。草原や湿原が広がるブルックリン区のマリンパークなどをきれいにする緑化の取り組みも行われた。

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