花粉シーズン到来、1カ月以上早まる予想 花粉量も大幅に増大 米研究

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米国の2400万人超が花粉が要因とされる呼吸器系アレルギーや花粉症を経験しているという/Adobe Stock

米国の2400万人超が花粉が要因とされる呼吸器系アレルギーや花粉症を経験しているという/Adobe Stock

(CNN) 花粉症のシーズンは将来的に1カ月以上も早く始まるようになり、花粉の量も大幅に増える――。そんな予測が15日の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。

気候変動の影響で、米国では今世紀の終わりまでに、花粉シーズンの始まりがこの数十年に比べて40日も早まる可能性があると研究チームは予想。年間の花粉量も最大で250%増える可能性があるとした。

論文を発表した米ミシガン大学のアリソン・シュタイナー教授によると、アレルギーシーズンの長期化と花粉量の増大を指摘する研究はこれまでにも発表されていたが、今回の研究はナラ、スギ、ブタクサといった樹木や花粉の種類を地域ごとに分類して分析した点に特徴がある。シュタイナー教授の子ども2人もアレルギー症状に悩まされているという。

花粉が飛び始める時期は樹木の種類によって異なる。例えばミシガン州ではまずカバノキの受粉が始まってオークやマツが続き、その後数カ月かけてさまざまな種の受粉が始まる。

しかし今回の研究によれば、これまでタイミングが異なっていた樹木花粉の飛ぶ時期が、いずれは互いに重なるようになり、全体の濃度が高まって健康を脅かすようになる見通しだ。

自身もアレルギー症状をもつコロンビア大学のルイス・ジスカ准教授は今回の研究について、気候変動がアレルギーやぜんそくなどの健康問題を悪化させることがはっきりしたと解説する。

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