オリオン座流星群、きょう見頃に ハレー彗星から放出
(CNN) ハレー彗星(すいせい)から放出されたデブリやちりが夜空に散らばるオリオン座流星群が今週、クライマックスを迎える。
米国では東部時間21日午後2時にピークを迎える見通しだが、見頃はそれより早い夜中から明け方にかけての時間帯となる。天文サイト「アーススカイ」によると、明るい光や光害地域から離れて適切に観測すれば、1時間に10~20個程度の流星を観測できるという。
流星群がピークを迎える頃、月は細い下弦の三日月に近づき、流星群が見えにくくなるほどの月明かりはなくなる。ただ、米航空宇宙局(NASA)流星体環境室の責任者ビル・クーク氏は、夜空の月から離れた部分に目をやるのがベストと推奨している。
「暗闇に慣れて目の感度が高まり、より細かい部分が見えるようになるまで約45分かかる。携帯電話の明るい画面や街灯、月を見ると、そうした夜間視力が台無しになってしまう」(クーク氏)
NASAは流星群を見る少なくとも30分前には外に出て、夜空に目を慣らすよう推奨している。
オリオン座流星群が正式に始まるのは9月26日。11月22日まで続くため、ピークを過ぎても観測するチャンスはまだある。
オリオン座流星群はオリオン座、とくに狩人オリオンの剣に近い点から放射状に広がる。ただ、流星群は夜空一面に現れることから、観測に当たってこの点の位置を知る必要はない。
観測に特別な装置は必要なく、天候が許せば世界のあらゆる地域から見ることができる。