民家の壁から300キロ超のドングリ、キツツキの仕業か 米加州
(CNN) 米カリフォルニア州ソノマ郡でこのほど、民家の壁の中から大量のドングリが見つかる出来事があった。「ドングリキツツキ」と呼ばれるキツツキの仲間がため込んだとみられている。
民家の住民は寝室の壁から虫が出てくるのを発見し、害虫駆除業を営むニック・カストロさんの元を訪れた。調査の結果、これはミールワームという虫で、ドングリキツツキ2匹が集めたとおぼしい大量のドングリを餌にしていた。
カストロさんが壁に10センチ平方の小さな穴を空けたところ、ドングリがあふれ出てきた。その後もドングリは「止めどなく出てきた」という。
「信じられないような量だった」とカストロさん。ドングリは過去2~5年にわたって収集されたとみられ、カストロさんの推定では少なくとも317キロに上る。
通常、キツツキは民家の外にドングリを貯蔵する。雨樋(どい)にため込む場合もあるが、家の中に持ち込むことはめったにない。今回のケースでは、煙突の穴からドングリを落とし、別の穴から屋根裏に入って、隠したドングリを食べていた。
ドングリは付近にあるオークの木から集められたもので、屋根裏からこぼれ落ち、壁の空洞にたまっていったとカストロさんは説明する。
除去作業ではさらに穴を3つ空け、ようやく全てのドングリを取り除いた。カストロさんと他の3人のチームが丸一日かけて作業に当たった。
「黒い大型ゴミ袋8つがいっぱいになった。あまりに重くて、ほとんど持ち上げられなかった」「1袋あたり45キロはあったはず」(カストロさん)
ドングリは糞(ふん)や壁の断熱材に使うガラス繊維に覆われていたことから、捨てられる結果になった。