野生のクマ、生態監視カメラで「自撮り」400枚 米コロラド州
(CNN) 自然環境保護に根ざした街づくりを進める米コロラド州ボルダー市は、アメリカグマ1頭が野生生物の生態観察を続ける監視カメラを見つけ、好奇心に駆られる行動を示す中で「自撮り」の写真約400枚が記録される出来事がこのほどあったと報告した。
この街づくりは「オープンスペース・アンド・マウンテンパークス」と呼ばれ、広さ4万6000エーカー(約186平方キロ)の指定区域内に、動物の動きを感知すれば自動撮影するカメラ9台を据えている。
今回のクマを捉えたのはこのうちの1台で、撮影していた合計580枚のうちの400枚を「自撮り作品」が占めていたという。
好奇心旺盛なクマは意図せずに何百枚も「自撮り」/City of Boulder
一番いい角度を狙った?/City of Boulder
同市が昨年8月に出した報道発表文によると、カメラは写真に加え、長さが10〜30秒の動画撮影も可能。
写真や動画は野生動物の生態を知り、重要な生息地を守るための材料になるとし、生息地を保護するための対策づくりなどに生かされているとした。
CNNの取材に応じたボルダー市によると、コロラド州内に出没するクマはアメリカグマだけで、ハイイログマの存在は知られていない。
同州の公園・野生生物局が2015年に公表した報告書によると、州内に生息するアメリカグマの個体数は単独で生き、捕まえにくい行動の習性があるため把握しにくい状況にある。推定数字は1万7000〜2万頭としていた。