太古の氷河の跡、火星で発見 水が存在する可能性示唆

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火星の赤道付近に氷河の跡が見つかったとの研究結果が発表された/NASA MRO HiRISE/CRISM False Color Composite

火星の赤道付近に氷河の跡が見つかったとの研究結果が発表された/NASA MRO HiRISE/CRISM False Color Composite

(CNN) 米テキサス州の学会でこのほど、火星の赤道付近に氷河の跡が見つかったとの研究結果が発表された。この地域に今も何らかの形で水が存在する可能性を示唆するものだ。

氷河はもう存在していないが、研究チームは火星の赤道付近にある鉱床の中に、氷河の存在を示す跡を発見した。この地域の鉱床には通常、硫酸塩が含まれている。

研究チームがさらに詳しく調べたところ、モレーン(氷河の移動によって堆積<たいせき>したり押しのけられたりした破片)と呼ばれる盛り上がりなど、氷河の特徴が確認された。さらに、氷河内部にできる深いくさび状の割れ目であるクレバスも見つかった。

氷河が存在した場所の詳細を示した画像/NASA MRO HiRISE/CRISM False Color Composite
氷河が存在した場所の詳細を示した画像/NASA MRO HiRISE/CRISM False Color Composite

一連の研究結果は15日、米テキサス州で開催された第54回月惑星科学会議で発表された。

「我々が発見したのは氷ではなく、氷河の詳細な形態的特徴を持つ塩の堆積物だ」。研究の筆頭著者で、SETI協会や火星研究所の上級惑星科学者を務めるパスカル・リー氏は声明でこう指摘した。

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