国際宇宙ステーションのクルーが帰還 日本の若田さんら4人
国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間滞在した米国、日本、ロシアの宇宙飛行士4人が米東部時間11日夜(日本時間12日午前)、地球に帰還した。
4人を乗せた米スペースXのカプセル型宇宙船、クルードラゴン運用5号機(クルー5)は、米東部時間11日午前2時20分にISSを出発。同午後9時すぎに米フロリダ州タンパ沖に着水し、回収された。
クルーは米航空宇宙局(NASA)のニコール・マンとジョシュ・カサダ、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一、ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのアンナ・キキナ各飛行士。
ISSで160日近く科学実験や保守作業に取り組み、3日に到着した次期滞在クルーに業務を引き継いだ。
マン飛行士は米先住民の女性として初の宇宙飛行を果たした。キキナ飛行士は米ロ間の緊張が高まるなか、NASAとロスコスモスが昨年7月に結んだ協定に基づいて参加した。
マン、カサダ、キキナ各飛行士にとっては初めての宇宙飛行士だったのに対し、若田飛行士は米スペースシャトル、ロシアのソユーズ宇宙船に搭乗した経験を持ち、今回が5回目だった。